Inside of the Edges and Lines _ fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ

Inside of the Edges and Lines _ fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ

©fumiko imano

Valextraは、「Inside of the Edges and Lines_fumiko imanoの双子が覗いたヴァレクストラのアトリエ」展を7月6日(土)から7月15日(月・祝)まで六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて開催いたします。
「Inside of the Edges and Lines」はアーティストfumiko imanoが、イタリア ミラノで1937年に創業したレザー製品のブランドValextraとのコラボレーションによって、その工房で撮りおろした写真から生まれた、新作アートの世界に先駆け初公開となる展示です。
fumiko imanoの作品には、セルフポートレートから生まれた双子がたびたび登場します。彼女は双子を「妖精」のような存在と呼びながらファンタジーとは一線を引き、双子と彼女たちのぬいぐるみの動物が映り込む写真を、家族のアルバムにも似た「リアル」な瞬間の切り取りだと語っています。 伝統に裏付けされた一つ一つのプロセスを積み重ね、ハンドバッグが形成されていく瞬間が捉えられているという意味で、ものづくりのドキュメンタリー性の高い作品であると同時に、気付かずに見逃してしまいそうな、写真をカットしてコラージュしたエッジからは異次元の世界が姿を現し、「現実」のゆらぎを私たちに突きつけます。
写真に残されたエッジは、Valextraのものづくりを特徴付けるシンボリックな工程「Costa」(革の断面に黒インクを塗る職人の手仕事)とも重なり、一本のラインとなって流れていきます。そのラインは、そこから双子が別の空間を覗き見たインサイドストーリーへの入口でもあります。
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3の空間において、ミラノの工房で実際に使用される職人たちのツールの数々や家具、工房の音環境のなかでインスタレーションされるfumiko imanoの作品は、「ものづくり」だけでなく、プライベートな視線で職人たちの内面までを覗き込み、手仕事のストーリーを従来とは異なる方法で解体していきます。

©fumiko imano

ヴァレクストラについて
1937年、ジョヴァンニ・フォンタナによって設立されたヴァレクストラは、イタリアを代表するラグジュアリーレザーブランドのひとつです。故郷ミラノからインスピレーションを得たヴァレクストラのハンドバッグとラゲージは、「エンジニアリング ビューティー」を追求することで、意義ある日常的な欲望のオブジェを生み出す様を表現しています。
1968年に初めて考案されたアイコニックな「トリックトラック」から2011年に登場したハンドバッグ「イジィデ」まで、ヴァレクストラの全ての商品には、そのクラフツマンシップの中に、継続と革新が共生しています。ブラックラッカー仕上げのコスタの縁取り、繊細な手描きのインキオストロのライン、有名なペルガメーナのホワイトの色合いといった特徴的なディテールは、控えめでありながら際立ったシグネチャーとして受け継がれ、ヴァレクストラは世界中に認知されています。

©fumiko imano

fumiko imano, アーティスト
1974年日立市生まれ。幼少期をブラジルのリオデジャネイロで過ごす。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファインアートを、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでファッションフォトを学ぶ。セルフポートレートを題材にアート作品を作り続け、自身を双子にしたコラージュ作品で国内外で評価を得る。現在、日本を拠点に展覧会や雑誌、ファッションブランドとのコラボレーションを中心に活動中。
www.wefolk.com/artists/fumiko-imano


展示詳細
主催:ヴァレクストラ・ジャパン株式会社
会期:2024年7月6日(土)- 15日(月・祝)
場所: 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
東京都港区赤坂9丁目7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
時間:10:00 – 19:00
入場料:無料